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岩瀬由和さん Yoshikazu Iwase
*スペシャルティコーヒー専門店を経営*
1981年生まれ、愛知県岡崎市の出身の岩瀬さんは、大学時代の友人であり共同経営者の北添修さんと事業をスタートする場に福岡を選んだ。福岡在住歴は11年。移動販売可能なトラックを使い2008年に薬院エリアで開業。その後福岡アジア美術館内、薬院駅前、県庁前に実店舗を出店し、現在では3店舗を経営する。
福岡がより住みやすい街になるには?という問いに対し「福岡はコンパクトシティで魅力的な街。移動には自転車を利用する人口も多い。その駐輪の管理や盗難防止など、街全体においてマナーアップの必要性を感じます」と話してくれた。

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*本物という素材にかける想い*
開業するにあたりなぜコーヒーだったのか。それはスペシャルティコーヒーが「素材として『本物』である」という衝撃だったという。本物を扱う「喜び」もあるが同時にそれを最大限に活かす「難しさ」にもぶつかる。決して中途半端にはできないと強く感じたそうだ。岩瀬さんの一杯のコーヒーにかけるその想いがいまのレックコーヒーをつくったに違いない。

*正解のないコーヒーの味*
店舗を運営する上で注力しているのが「味とホスピタリティ」の2つ。「コーヒーのクオリティ」と提供を行う「バリスタの成長」どちらが欠けてもダメだという。コーヒーの味には正解がなく、常にその答えが変わっていく。『初心を忘れない』ことが何より大切だと話す。

*経営者としてのビジョン*
「自分の手がけるコーヒーを一人でも多くの人に届ける為にもコーヒーを通して会社を大きくしたい」と語る岩瀬さんは、将来的に福岡以外の街に進出することを視野に入れているそうだ。「敏感な味覚を持ち本物志向の人が多い福岡だが他の都市に比べ人口が少なくビジネスとして成り立つには難しいエリア。福岡で上手くいくものは他でもきっと通用する」という。投げかけた質問に対してよどみなく的確に答える岩瀬さんの姿は情熱と自信に溢れている。
後編では岩瀬さんのバリスタとしての活躍を紹介します。お楽しみに!

文・写真 山口美奈子

*店舗情報*
REC COFFEE薬院駅前店:中央区白金1-1-26

FAAM CAFE:博多区下川端3-1リバレインセンタービル7Fアジア美術館内

REC COFFEE 県庁東店:東区馬出1-10-3

http://www.rec-coffee.com/