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岩瀬由和さん Yoshikazu Iwase
*経営の傍ら、バリスタとして大会に取り組む*
岩瀬さんは店舗を経営する傍ら「ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ」に挑戦し続けているトップバリスタの一人。大会ではエスプレッソマシンを使用しプレゼンテーションとともに、いかに美味しいエスプレッソやカプチーノ等を提供できるかを競う。高い技術とコントロールが求められる大会だ。毎年夏の予選大会で全国のバリスタの中から上位16名が選抜される。会場を東京ビッグサイトに移した後、決勝大会に残れるのは準決勝競技上位6名のバリスタだ。

2011年に3位の好成績を残した岩瀬さんは、先日行われた今年の大会で見事日本チャンピオンに輝いた。自社で焙煎を行っていないカフェのバリスタが優勝するのは実に10年ぶり。近年はコーヒーにフォーカスしたプレゼンが求められる為、原料の買い付けから焙煎までを行うロースターのバリスタの優勝が続いていた。岩瀬さんが乗り越えたその壁は実に大きな意味を持つ。きっと全国のカフェで働くバリスタに希望を与えたに違いない。

*優勝というスタート地点*
今年は優勝のために今まで以上にエスプレッソの『味』に重点を置き、徹底的に納得するまで検証を繰り返した。優勝できたのは自分1人の力ではなく使用する素材も含め「社内外の万全のサポートを得たからこそ」と話す。チャンピオンが発表された瞬間のことを聞くと単純に喜ぶ気持ちがあったが、同時に自分が日本代表として世界大会に挑むチャレンジャーになった実感の方が大きかったという。その時焦りの気持ちさえ芽生えたという。
世界大会は2015年4月にアメリカ・シアトルの地で控えている。「会社としてはまだ小さいが、自分にしかできない戦い方がある。やるからには世界でも優勝したい」と新たな目標に照準を合わせた岩瀬さん。「自分にとって世界大会は未体験の場。勝つためのチームと素材で挑みたい」と語る。

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*座右の銘「楽しむ」*
大切にしている事をひとつ書いてもらった。もし世界が注目する緊張の大舞台で自分の競技を存分に楽しむことが出来たら、それは間違いなく素晴らしい結果になるはずだ。バリスタと経営者、ふたつの顔をもつ岩瀬さんの、今後の活躍から片時も目が離せません。

文・写真 山口美奈子

*店舗情報*
REC COFFEE薬院駅前店:中央区白金1-1-26

FAAM CAFE:博多区下川端3-1リバレインセンタービル7Fアジア美術館内

REC COFFEE 県庁東店:東区馬出1-10-3

http://www.rec-coffee.com/